2020.03.01
小さくて元気な車が好き
SHINWA Magazine vol.5
SHINWAグループは、特徴あるブランドが多くある事で自然とクルマ大好き人間が大勢います。そんな彼らの「クルマとわたし」と題する作文です。皆様は、クルマを好きになるきっかけは何でしたか?
「クルマとわたし」
わたしがクルマを好きになった頃・・・思い起こせば1995年大学卒業を控えた頃だったと記憶してます。当時は漫画家(西風)さんの「GTロマン」が仲間うちで人気でした。貧乏学生だったわたしは当然自分で車を所有できる訳も無くただただお金のある学生達が「ホンダS800」や「MG-B」を乗りつけて来るのを指をくわえて眺めていたのでした。
そんなわたしは最初、車業界と関係の無い仕事に就きます。そこは、自宅から離れた場所でしたので電車通勤となりました。正直つらい職場でしたので電車に揺られる30分が唯一の心の安らぎであり、その時間のお供にカー雑誌「NAVI」がありました。
雑誌の中に出てくる車達に心奪われたわたしは転職を決意します。そして「ローバー浜松」に就職しました。ローバー?って知らない方も多いと思いますが当時はローバーMINIといっていわゆるクラシックMINIが新車で買えた時代だったのです。先の「GTロマン」「NAVI」の影響ですっかりMINIの魅力にハマっていたわたしは、無謀にも入社2年目で当時250万以上借金をして新車でMINIを購入します。
1998年式『ローバーMINIメイフェア』ブリティッシュレーシンググリーンが私の愛車となりました。この愛車に13年間乗り続けました。当時の新車とはいえクラシックMINIですからちゃ~んと壊れました。壊れるたび自身の手で修理しては乗るを繰り返していくことでメカニックとしての技術向上につながるという訳です。愛車にクルマというモノを教わる感覚とでも言いましょうか、好きなクルマだから手がかかっても可愛いと感じるものでした。
当時から小さくて元気な車が好きだったわたしは、ローバージャパンが日本から無くなり会社がフィアット/アルファロメオ浜松に以降して選んだクルマが「フィアット500」です。現在の車なのにどこかアナログなルックスと意外にもパワフルなエンジンは、当然わたしの心に響きました。2台乗り継いで9年経ちますが今でも愛車です。
初恋の女の子が忘れられないような・・・クルマ選びをしてきた、わたしも良いおじさんになりました。今ではアルファロメオ浜松の専属営業として働いております。そろそろ落ち着いたセダンの魅力にもクラクラきている最近のわたしが気になるクルマは「アルファロメオ ジュリア」です。
さてさてクルマ好きのわりに1台のクルマにしつこく乗り続けるわたしが次に選ぶクルマは?自分のことですが・・先が読めないですね。そんな迷ってる時間すら楽しいって思えるから胸を張って「クルマ好き」といえるでしょう。
柴田 文彦
アルファ ロメオ浜松
セールスアドバイザー